ちゆ12歳さんは日本のインターネットの歴史に名を残すテキストサイトの超有名的存在です。最近では更新頻度は減っているものの、多くのテキストサイトが消滅しても今なおも続いているところは特筆すべきものがあります。
当時から評判だったのはそのエントリーの精度と、題材を上手く調理するおもしろさ。

教科書には載らない「1ch」の歴史ちゆ12歳さん)

上のリンクは2007年に書かれたもの。一部にはある意味有名な1chの歴史とそれからどうなったかがしっかりと書かれています。
当時、私もネットをしていましたので、この経緯を見ていました。その当時これを取り扱ったサイトはもうほとんどなくなってしまいましたね。

さて、これが書かれてから元のエントリーを書いたときは1年以上経っていたわけですが、その間1chはどうなったか。

※この文章は2008年8月6日に書いたものに、2014年7月3日に大幅に修正と追加をしました。
掲示板
掲示板 / sabamiso



2008年の1ch.tv


実は2008年の時点でも、ほとんど動きがありませんでした。

■1ch.tv ※リンク切れ (※注:2008年当時はまだリンクが切れず存在していました)

当時はスパムスクリプトが書かれ、今年人力で書き込まれたものを探すほうが苦労しました。(追記:でも、見直したら意外と消えている感じ。もしかしてちゃんと管理されているのかな?)

個人的に思うのは、参入の仕方、動機、そして運営方法などが、2000年近くいくつも出現して、そして潰れた数々のITベンチャー企業並に甘かったのではないでしょうか。

結果としてこのようになってしまいましたが、1chの記者制度がきっかけで、それを参考にして2chの+板における記者制度が始まったともいわれていますし(詳細は不明)、全く存在意義がなかったわけではないと、思います。

ちなみに上のちゆ12歳さんの記事では、最後以下のように締めくくられています

終わりのないのが終わり。


まさしく。2008年の10月で、1ch.tvは7周年となります。



2014年、1ch.tvを思い返す


さて、ここからが2014年の新規追記。

最近、2ちゃんねる界隈が管理者交代だ、2ch.scだと一部で騒がしくなっていて、なんだかこれを見ていて当時の1ch.tv騒動と似ているところを思い出して懐かしくなりました。

■参考:ひろゆき氏の「2ch.sc」公開される 2chとほぼ同じだが「転載禁止」消える? - ITmedia ニュース


で、今どうなっているのかと調べてみると、サイトは既に消滅。どうやら2010年5月にそれまで1ch.tvに代わり使っていたamezo.jpのドメインが消滅し、そのままサイトも消滅したようです。

■参考:1ch.tv - Wikipedia


更に調べてゆくと、現nanapi社長で、当時かかわっていたけんすう氏の回想的なエントリーが見つかりました(2010年6月の記事)。

1ch.tvという、9年前のあの出来事に対して振り返ってみる (1/4)

かいつまんでいうと、2ちゃんねるという掲示板に対しての対抗心や恨みがある人がそろってしまったせいで、「人にやさしい掲示板」なのに、攻撃的に鳴り続けてしまっていた、それによってコミュニティとして機能しなくなり、アンチ2ちゃんねるだけが集まる奇妙なサイトになってしまったのだ。そしていつのまにか閉鎖してしまった。


2001年当時は数々のテキストサイトや2chのネットウォッチ板が1ch界隈のウォッチ本拠地で、そういうところでウォッチャーからもいろいろ言われていましたが、まあやはりというか、かなりゴタゴタがあったようで。


しかし、当時1chが目標としていたらしきバリューエクスチェンジでの掲示板からの集金手段ですが、当時からネットコンテンツでの課金という構想はあったものの(それまでもWeb投げ銭とかあったけど)、15年経とうとしている現在においても部分的な試みやちょっとした成功はあっても中核となるものは存在しないのですよね(まあnoteとか出てきてますけどね)。
結局能動的に読者がコンテンツ内容で評価するものよりPVが優先されるアフィリエイトが中心になっているのは、いろいろ考えるところもあります。


さて、前述したように、今その対抗しようとした2ちゃんねる界隈が2ch.sc新設などいろいろわき起こっています。これも歴史の繰り返しの一つなのでしょうか。でも当時ならネットウォッチとかで騒ぎになるこの案件も、ほとんど一部の人の話題止まりな感じなのは、ネットの世界が約15年前とは様変わりしてしまったからなのでしょうね。

まあ、自分はこの2ちゃんねる関係についてはちょっと興味深いところがありますので、今はほとんど話が見えないのですが、整理出来るようになったらまとめたいところはあります。